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2010年12月20日

乗っかり鱒

ロマンだね~


国鱒らしい・・

転載m(__;m



クニマス(国鱒、Oncorhynchus nerka kawamurae)は、サケ目サケ科に属する淡水魚。別名キノシリマス、キノスリマス、ウキキノウオ。産卵の終わったものをホッチャレ鱒、死んで湖面に浮き上がったものを浮魚(うきよ)という。
かつて秋田県の田沢湖にのみ生息した固有種だったが、田沢湖の個体は1940年頃に絶滅し、液浸標本17体(アメリカ合衆国に3体、日本に14体)のみが現存した。環境省のレッドリストでは「絶滅」種に指定されている。2010年に京都大学研究チームの調査により、山梨県の西湖で再発見された。

分類
1925年に、アメリカ合衆国の魚類学者デイビッド・スター・ジョーダンとマクレガーによりジョーダン&ハッブスの論文内で(新種)として発表されたが、記載文中ではベニザケの陸封型ヒメマスとされた。しかし、ヒメマスとの交雑種が生じていない事や周年産卵する点などから独立種とする意見もある。ただし、周年産卵するというのは実際に確認されたものでなく、伝承である。なお原記載におけるタイプ産地の表記は(本土西北部、羽後の西部山岳地方のトヤマ湖)となっている。また、種小名のkawamuraeは、デイビッド・スター・ジョーダンに標本を提供した淡水生物学の川村多實二に由来する。

分布
かつては秋田県の田沢湖のみに生息していたが、1940年頃に田沢湖の水質が激変したために絶滅したとされた。しかしその約70年後の2010年に、富士五湖の一つ、西湖で生息していることが確認された(詳細は田沢湖での「絶滅」および西湖での「再発見」の項を参照)。

形態
体は全体的に灰色、若しくは黒色で下腹部は淡い。幼魚は9個前後の斑紋模様(パーマーク)を有する。体長は30 - 40cm。皮膚は厚く、粘液が多い。ベニザケの陸封型(残留型)とされるが、同じベニザケの陸封型であるヒメマスなどに比べて瞳孔、鼻孔が大きく、体表や鰭に黒斑がない。成熟したオスでも「鼻曲がり」にはならない。幽門垂の数はサクラマス程度の40 - 60と著しく少ない。しかし鰓耙(さいは)数は多い。また、胸、腹、尻鰭が長く、鰭の後縁は黒くなる。

生態
生物学的な生態は不明点が多いが伝承等により、産卵期は、1~3月で岩に付着した藻類やプランクトンを餌としていたと考えられている。普段は田沢湖の水深100m - 300m付近の深部に生息し、産卵は水深40m - 50mの浅瀬で行われたと報告されている。

田沢湖での「絶滅」
1940年、電力供給増加のために田沢湖を利用した水力発電所(生保内発電所)が建設された。田沢湖から流出する湖水を賄うため、玉川の水を導入したが、玉川毒水と呼ばれる強酸性の水が大量に流入したため、田沢湖の水質が急速に酸性化し、クニマスを含む魚類が絶滅した。現在ならば環境問題として大きく取り上げられるところであるが、当時は国家を挙げての戦時体制の真っ只中であり、この固有種の存在などが顧みられる事は全く無かった。

しかし、それ以前に人工孵化の実験をするため、1935年に本栖湖、西湖、他にも琵琶湖や、詳しい場所は不明だが長野県、山梨県、富山県に受精卵を送ったという記録があったため、田沢湖町観光協会では1995年11月に100万円、1997年4月から1998年12月まで500万円の懸賞金を懸けてクニマスを捜し、全国から14尾が寄せられたが、鑑定の結果いずれも「クニマス」とは認定されず、発見には至らなかった。

田沢湖での絶滅の根本的な原因は強酸性水の流入であるが、浮上稚魚期のヒメマスはサケ科魚類の中でも酸性の水に極めて弱い特性を持っているとされている。

田沢湖での「絶滅」以後も、標本が残っていることからDNAによる復活も期待されて分析を行ったが、ホルマリンによりDNAそのものが切断されていることが判明し、復活は絶望視されていた。

西湖での「再発見」
2010年、山梨県の西湖にて生存個体が確認された。きっかけは、京都大学教授の中坊徹次がタレント・イラストレーターで東京海洋大学客員准教授の さかなクンにクニマスのイラスト執筆を依頼したことであった。さかなクンはイラストの参考のために日本全国から近縁種の「ヒメマス」を取り寄せ、西湖からも取り寄せを行った。このとき、西湖から届いたものの中にヒメマスと異なる特徴をもつ個体があったため、さかなクンは依頼主である中坊のもとで解剖や遺伝子解析を実施。その結果、西湖の個体はクニマスであることが判明し、70年ぶりに生存が確認された。1935年に西湖に放流された10万個の卵が繁殖を繰り返して現在に至ったと考えられている。

西湖の漁師には、この発見以前から「クロマス」と呼ばれて存在自体は知られていたが、「ヒメマスの黒い変種」程度にしか認識されていなかった。このため、西湖周辺では普通に漁獲されていたほか、一般の釣り客も10匹に1匹程度の割合で比較的簡単に釣り上げており、2010年以前にも「西湖でクニマスを釣り上げた」と再発見説を唱える者がいたという。産卵を前にして黒くなったヒメマスは不味いとされることから、「クロマス」は釣れてもリリースされることが多かったというが、当然ながら「クロマス」を食する者もおり、伝承どおり、塩焼きにしてもフライにしても美味であったと語られている。

「クロマス」の正体がクニマスであるとの知らせを受けた西湖漁業協同組合は、クニマス繁殖域の禁漁区指定など、保護対策を検討しており、2011年3月20日の漁解禁より、クニマスが生息している可能性の高い湖北岸の約1万平方メートルを新たに自主禁漁区域に設定する方針を固めた。また、クニマスの再発見の知らせを受けた秋田県の仙北市と田沢湖観光協会は、国や県と協力して田沢湖の水質改善を進めるなど、将来的にクニマスを田沢湖に戻すことを前提とした諸活動を計画している。

名前の由来
クニマス(国鱒)の語源は、江戸時代に田沢湖を訪れた秋田藩主がクニマスを食べ、お国産の鱒ということから国鱒と名付けられた。原記載には"Kunimasu = Local Salmon"と訳されている。

キノシリマス(木の尻鱒)の語源は、辰子伝説のエピソードの一つで、木の尻(松明)を田沢湖に投げたところ魚の姿になったという事から名付けられた。

ウキキノウオ(槎魚)は田沢湖の別名、槎湖(うききのみずうみ、さこ)、漢槎湖(かんさこ)から名付けられた。田沢湖に生息するすべての魚についてウキキノウオと呼ぶこともある。

種小名 kawamuraeは、記載に用いられた標本をジョーダンに贈った川村多実二・京都帝国大学教授(当時)への献名である。

人間との関係

資源のある高級魚であったため、専業の漁師が居た。クニマス漁は一年中行われ、刳り舟(丸木舟)を使用した。漁法は刺し網漁法で、夏は深部に、冬は浅く網を下ろす。ただし少数であるが、雑魚網や一本釣も行われていたようである。1月-3月が最盛期で、漁で上がったクニマスはすぐに死に、徐々に白く変色したという。


深所に生息するためか皮が硬いのが特徴であるが、白身で柔らかく非常に美味であった。地元でも祝い事や正月などのときにしか食べることのできない高級魚で、昭和天皇に献上された事もあり、大正時代には1匹が米1升と交換するほどの魚であったという。豊漁の年でも冠婚といった特別のとき以外は食べなかったといい、大半は雑魚箱に入れて角館町に売りに出るが、 その角館でも買う家は地主、上級武士、豪商など決まっていた。このため売り子は「軒打ち」と称い、あらかじめ買ってくれそうな家を覚えておいて売り歩いたという。一般が口にするのは妊産婦か病人に限られており、田沢湖町田沢、元田沢湖町役場総務課長の羽川は「子供のころよく獲れたものだが、なかなか食べさせてもらえなかった。それでも風邪をひいたりすると、『早く治れ』と母が出してくれた」と当時について語っている。料理する場合は焼魚にする事が多かったようである。現在のヒメマスも美味な高級魚であるが、これと比較しても高品位であったとされている。

標本の文化財登録
ホルマリン固定された標本は17個体が存在し、そのうち14個体が日本にあった。秋田県立博物館および仙北市田沢湖郷土史料館所蔵の液浸標本3体が、2008年7月28日、人為的に絶滅させられた淡水魚の標本であり、また、その生物学的特徴を知るうえで貴重であるものとして「田沢湖のクニマス(標本)」として国の登録記念物に登録されている。動物関係および標本関係の登録記念物では第1号。

その他
クニマスと同じく、かつて田沢湖に生息し、酸性水の流入で絶滅した魚にクチグロマス(口黒鱒、学名なし)がある。こちらは非常に資料が乏しく詳しい事は不明だが、体長は25 - 35cm程度で水深50 - 100m付近に生息していたと思われる。また、クチグロマスはヒメマスとクニマスの雑種だとの説もある。
漫画『平成版・釣りキチ三平』には、「三平の祖父・一平が、クニマスを密かに地図に載っていない山中の湖に移植し、そこで繁殖していたものが再発見される」というストーリーがある。あくまでフィクションであったが、2010年に再発見された個体は実際に漫画と同じような経緯で移植され繁殖していた。作者の矢口高雄は発見の一報を大変喜び、関係者やファンから多くの祝福を受け「必ず生きていると信じていた」「漫画にしたけれど、うそじゃなかったでしょ?思い通りです」と語った。ちなみに矢口は田沢湖のある秋田県の出身で、将来的にはクニマスを田沢湖に里帰りさせることを強く望んでいるという。

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Posted by teto@頑張ろう岩手! at 22:40│
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